kawasaki家の帰国子女三姉妹のブログ(オートバイ)

3台のkawasaki 帰国子女のオートバイ(GPZ900R:オランダと、KZ550(≒Z400FX):USAとゴディエジュヌー1135R:フランス )を中心にたまに温泉と美味しいもの日記です。

「これって幸せ。だよね?」 〜ゴディエジュヌー 1135Rに関する考察〜

なんだか、大げさなタイトルになりましたが、

そんな大それたものでもないので、すみません!

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夕焼けに染まる。空冷モンスター 1135R

ゴディエジュヌー に乗って思うのは、同じZ1000Jベースでも、

知名度も人気も圧倒的にローソンレプリカだよね。

という事です。

別にだから何だ。って事も無いのですが、

ただ単に改めて実感しているだけです。笑っ!

 

カワサキファンにとって、正しい後期空冷と言えば、誰もが知るこの人。

エディ・ローソンさんがAMAスーパーバイクでチャンピオンを

獲った記念に発売された。KZ1000R 通称「ローソンレプリカ」(ローレプ)ですね!

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ゼッケン21 エディローソン。アメリカでは丸タンク

ローソンレプリカは、レースホモロゲ用に30台作成した。と言われるS1を

除けば、82年のR1が900台(一説には1,000台)   83年のR2が5,000台

84年の最終 Z1100Rが1,200台? 程度と言われてますので、

合計で7,100台程度が販売されたのでしょう。

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エディ・ローソンはその後ヤマハに移籍

個人的にはローレプも大好きです。ライムグリーンがイカすよね!

 

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R1 タンク上に、スーパーバイクチャンピオンとエディ・ローソンのサインがあるとか?

R2はラインの白と青が逆の位置となってます。個人的にはR1のライン位置の方が、

重い方のトーン(青)を下に持ってきているので、色の座りが良い気がして好みです。

※あくまで個人の感想です。(笑)

 

カワサキといえば、マフラーはカーカー (ker ker)というイメージもここからでしょうね。

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別冊、モーターサイクリスト84年1月号より

ちなみに、当時の価格は輸入車なのでバラつきありますが、大体100万前後ですね。

ホンダの最新水冷エンジン VF1000Rが240万! 今なら格安で買えますね。

84年にはカワサキからGPZ900Rがデビューして価格もVF1000Rのちょうど半額で買えましたので、ある意味VF1000R、タイミングが悪かったかも。

実物見るとメッチャ、カッコ良いですけどねー。

ちなみにスズキの刀も85万〜115万という感じですね。

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そして、1135Rはというと

ゴディエジュヌー 1135R  当時としては既に古臭い空冷エンジンをフランス人🇫🇷ビルダー

ジョルジオ・ゴディエと、アラン・ジュヌー  、そして元銀行家のチームマネージャー、セルジュ・ロセの3人が中心となって発売した。ヨーロッパ耐久選手権のチャンピオンマシンKR1000のチーム公認のレーサーレプリカだったわけです。

 

だって、83年、84年あたりは時代は水冷エンジンに向かってますからね。

本当に「最後の空冷モンスター」と言えるでしょう。

 

ところが、「事実は小説よりも奇なり。」とは良く言ったもので、

資金難からカワサキはレースから撤退。

最新の水冷エンジンを積んだGPZ900Rはワークス体制でレースを走る事もなく、

ツキギレーシングなどの僅かなプライベートチームが8耐などで走らせるのみとなったのです。(まぁ、その分ニンジャは映画で大活躍しましたね!)

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81年カラーのKR1000  ボルドール耐久

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一番メジャーなカラー 82年のKR1000

2007年ごろ、ドレミコレクション さんから本家ゴディエジュヌー(パフォーマンス社)との提携でノックダウンで製作された車両も82KR1000カラーです。

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2007年 復刻のドレミコレクション製1135R

マフラーまでちゃんと昔のデビル管‼️

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旧車高騰の今から考えると格安ですね。

 

これ、フレームまでライムグリーンでマジでかっこよかったです。
残念ながら、価格の問題なのか。販売実績はなかったそうです。

(こんなにカッコ良いのに!)

どーしても1135Rが欲しくて、問い合わせたら教えてくれました。

 

その後も何度か電話してますが、いつも感じの良い対応をしてくれます。

最近はZ900RSやゼファー1100でもKRレプリカを作ってますね。

がんばれ👍ドレミさん。

 

んで、本題ですが結局、ゴディエジュヌー 1135Rは世界で250台前後、

うち日本に輸入されたのが20台前後(輸入元は既に解散)

という事で、Z1000R(R1)の900台と比較しても、4分の1程度の販売台数しかありません。

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この雰囲気、好きだなぁ。


当時の販売価格は200万〜240万

(手作業でカスタムされているので幅が有ったのでしょうか?)

当時100万のZ1000R(R1)が現在500万近いお値段と考えると、

1135Rは1000万でもおかしくは無い?

(理論上はそうなるのかなぁ…)

「って、それは絶対に無いわー。」笑っ!

 

で、何が言いたいかっていうと。

GG  1135Rの大半はレーサーのKR1000そっくりのカラー(特に82年のカラーが人気)

なのです。

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こっちですね。

1135Rには全て、車体番号と連動した個体番号がカウルに振り分けて書かれています。

この子は復刻版なので、三桁の001です。

他車種を利用して耐久レーサー KR1000のレプリカを作る人たちも、まず全員が上のカラーです。

ところが、本家公認のレプリカであるゴディエジュヌー 1135Rの極初期のロットは、

オリジナルのフレンチ・スキャロップとでもいう専用のカラーリングです。

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ごく初期のロットにしか無い。フレンチ・スキャロップ風、1135R専用のカラーリング

個体ナンバーは20番、ごく初期の番号です。

80番あたりまではこの専用デザインですが、
個体ナンバーが三桁のマシンは、ほぼKR1000デザインになってますね。

最近、「これって却って貴重なカラーじゃないか?」

だって、KR1000のレプリカカラーにするマシンはあっても、

この1135R専用にデザインされたオリジナル初期モデルのカラーを真似する

モノ好きはいませんから…^_^;

レプリカのレプリカ。という、なんだかややこしい感じになっちゃいます!

 

それに、そもそも簡単に手に入るような台数じゃ無いですし。

滅多に売りに出ていないので、見つけたら

「買うか?買わないか?どっちなのー?」

の2択しか無いのです。

(他の車種のように程度や価格を見比べて。が実質できません。)笑っ!

 

そう思うと、このガチャピンのようなカラーリングが、

とても愛らしく思える今日この頃なのでした。